セイコー、シチズン、IWC、オメガなどの機械式腕時計、電磁テンプ式、音叉式腕時計の修理をしてきています。年々、電磁テンプ、音叉の時計の修理が多くなっています。電磁テンプ式はハミルトン(CAL.500、505)、ラドーマーストロン(ESA9154)、セイコー(EL330、El370、ELNIX、31EL)シチズン(X8、78コスモトロン)などです。音叉式はシチズンハイソニック、アキュトロン218、mosaba(ESA9162)などです。修理記録の一部を紹介します。
2020-2-1
この時計は1960年前半に仏LIP社により生産されました。
<依頼内容>
ヤフオクで入手したが不動ということで整備依頼されました。
ボタン電池、電磁石、火花消去ダイオード、ヒゲゼンマイのテンプ、およびテンプ下の接点振り石、接点バネでテンプモーターを構成し輪列を駆動します。
<仕様>
振動数:18000回/時(5振動)、インカブロック、13石、電池電圧:1.5V
祖父の家で使用している電池式壁掛け時計が動かなくなった。ニッカド電池2個直列で使用していたとのこと。
届いた時計には同じ公称電圧1.2Vのニッケル水素電池のEVOLTA単3が使用されていました。
Webで予備知識勉強
「Leon Hatot and ATO electric clocks」シリーズの時計と思います。
2015-4
2か月前から2~3日で止まるようになった。最近では数時間で止まるようになった。また、毎正時に鳴る15秒間の時報(ウエストミンスター・チャイム)も不調で鳴らなくなり、修理を依頼されました。
メーカー:松下電器産業
品名:バッテリークロック
Model:NBC-201
2015-3
時刻合わせをしようとリューズを引いたら抜けてしまった。元々リューズを引く時に重かった。
巻真の修理+OHの依頼があった。
ロンジン CAL.503
ワンピースケース
継ぎ巻真(two-piece, or split stems)
テンプ振動数:19800回/時、自動巻(手巻装置付)秒針規正なし、石数:17
日曜付き、ワンピースケースなので風防を外して機械を取り出します。
2015-2
フランス製
目覚時計
JAZ SA PARIS
新聞配達時代に愛用されていた時計、ゼンマイが巻けない状態であるが、
もう一度動かしたいということで修理の依頼がありました。
2015-1
最近入手。一応、動くが身に着けると数分で止まってしまうということで修理/OHの依頼がありました。止まる事象は再現し、電池を確認するとLR1130が使用されていました。電池の寸法の不適切が原因でした。
6姿勢で±15秒の性能になりましたが、最終ランニングで一晩で数時間遅れるというあらたな、問題が発生しました。・・・
2014-12
10時の文字部が割れています。オーバーホールに加え、文字板の補修のご希望がありました。長期間、時計をお預かりし、自己流ですが割れ部の補修に挑戦させていただきました。
2014-11
一年前から電池が1か月しか持たなくなり自分で交換していました。とうとう動かなくなってしまったということでのオーバーホール依頼です。
10年前オーバーホール実施、2年位前から動かなくなる。電池を交換しても動かない。何とか動くようにしたい。数年前から時々、止まるようになり(たたくと動き始める)、その後、すっかり動かなくなった。ということでのオーバーホール依頼です。
2014-11
セイコーの電池式テンプ調速型腕時計には4種がありますが、1,968年にセイコーで初めて製造された31ELのオーバーホール依頼がありました。
ダイオードのリード断線修理と分解掃除で良好な性能が得られました。
<セイコーの4種類の電磁テンプ式腕時計
1.31エレクトニクス 31EL 1968年 諏訪精工舎
2.37エレクトロニクス EL-370 1970年 諏訪精工舎
3.33バッテリーウオッチ EL-330 1972年 第二精工舎 亀戸
4.07エルニクス ELNIX 1973年 第二精工舎 亀戸
2014-10
オーバーホール依頼でしたが、ローターの音がぎこちないという症状がありました。原因はベアリングの偏芯円盤にひびが2本入っていました。そのため、割れた部分がベアリングを摺動するときにゴリゴリ感が生じていました。自動巻きの巻き上げ性能はかなり悪い状態だったろうと思います。ベアリング一式が岡山時計部品センターに在庫があり、交換した結果、軽やかにグルングルンと慣性の大きな回転感触が味わえるようになりました。
電池を入れても動作しないということで修理依頼がありました。電池マイナスに接触する接触子が折れていて、電池マイナスが回路に接続されない状態でした。また、時計に入っていた電池はLR43で完全に消耗していた。電池消耗は電池を入れるとマイナス面が地板と接触して短絡するためでした。また、テンプ地板側の振り座にある接点ピン付近に多くのサビと金接点の磨滅が見られました。修理後の性能は日差10~15秒の進みで良い性能となりました。
オーバーホールされてなく穴石、軸受に油の固着、中心カナ回りに多量の油+サビの摩耗粉が見られました。分解、洗浄を丁寧に実施、注油したが、OH後の性能確認で持続時間が短いことを確認しました。
1回目29.5時間
2回目22時間
秒針がチチチと動いている途中で時々クオーツのステップ運針のような秒針が跳ぶ動きが不規則に混じるという故障です。また、ケースのパッキン面に古い裏フタパッキン溶けて付着した状態であることをお伝えしたところ、分解掃除も行うことになりました。
2014-7
日差、60秒ぐらいということでオーバーホール依頼の時計です。穴石の著しい汚れやテンプ上下軸受の油枯渇にもかかわらず、大きな進みになることがありました。進みはヒゲゼンマイに油が付着でコイル間がくっつくためで、洗浄した結果、進みは無くなり、遅れになりました。穴石の汚れ掃除+注油+調整で良好な結果が得られました。
「購入後、すぐにオーバーホールをしたが、遅れがあり、時々止まるようになった。快調に動かしたい」ということで修理の依頼がありました。製造番号が211xxxxxである1917製懐中時計です。不調の原因はガンギ車、四番車のホゾ穴の摩耗が原因でした。摩耗の対策の結果、快調に時を刻むようになりました。
2014-5
最近、定年を迎えた知人の時計です。定年と前後したある日、手巻きでゼンマイを巻いている時にゼンマイが切れたとのこと。
入社時から40年間以上を愛用してきた時計、ゼンマイ切れで修理に出したが、部品がないということで返却されたとのことでした。
2014-4
故障1:緩急部品がスワンネックから外れた勢いで緩急計、ヒゲ持ち受けがヒゲゼンマイに絡んだまま分解している。
故障2:ゼンマイ切れ
リューズを引いて時刻合わせした後、動かなくなった。原因は電池押えの破損でした。分解してもうひとつ、テンプの地板側軸受のインカブロックバネが片方の半分が折れていました。インカブロックバネを新品に交換しました。
昨年秋、リューズを一段引いての日付合わせができなくなった。曜日は異常なしという故障。カレンダーの早送り禁止時間帯を日付変更付近(0:00)と理解されていました。そのために揺動レバーが故障していました。
<お客様のお話>
祖父の形見で、30年近く動かしてません。祖父はずっと愛用しておりましたので、随分前のものかと思います。時間はいくらかかっても結構ですので修理を検討してほしい。
故障内容
6年間愛用されてきた時計、動かなくなったので電池交換したが動かない。
故障1:音叉は振動しているが輪列が動かない
2013-10
故障内容
時計店で電池交換、注油したが動作せず。
故障内容
1日5~20分と大きく進む。